



私たちはみな、旅人として世界の中を揺れ動く。いくら綿密に目標・目的地を定めたとしても、それらの計画はつねに破綻する可能性を持ち、次の瞬間、何が起こるのかすらも分からない。私たちにできることは、”いま”と”ここ”で、情況と格闘することのみ。「旅は骨折りだ。そして人生もまた骨折りである」。蓮井の赤裸々な写真は、自身の旅人として歩み、さらには他の旅人たちとの関わり合いを残す。私たちはしばしば、十字路の前で立ち尽くす。
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蓮井元彦: “VIATOR / SWELL”
softcover, 80p, 2023
publisher : Yoshihiro Ikka
Japanese & English